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スタテク社員とAI~開発会社のエンジニアに聞いてみました~

2023-05-31

画像はMicrosoftブログ(https://blogs.microsoft.com/blog/2023/03/16/introducing-microsoft-365-copilot-your-copilot-for-work/)より引用

こんにちは。前回のChatGPTの活用法の記事はご覧いただけたでしょうか?エンジニアや私自身がChatGPTをどのように活用しているのかをまとめた記事でしたが、なかなか好評をいただきました。まだ読んでいないという方はぜひ読んでみてくださいね。

今回は前回に引き続きChatGPTをはじめとしたAIをどのように活用しているのか、スタテクの現役エンジニアに聞いてきました第一線エンジニアのトレンドや生の声をぜひお楽しみください。

-AIをどのように活用しているのか

スタテクでは開発に際し、ChatGPTとCopilotの2つを多くの場合使用しています。特にCopilotの場合はコードを入力していくと次に入力するものを推測してタイピングしてくれるので非常に楽ですね。
ChatGPTは、コーディングする際にメソッドなどをいちいちググっていたところを引数に何が入るかなどを教えてもらえるのでそういう形で活用しています。
コードを貼り付けるとテストコードを返してくれたり、新しい言語を使用する場合など雛形を書いてもらったりと、今まで調べて手間を掛けていた部分を代わりに書いてもらうということが多いと思います。
また、シーケンス図のコードを書く、例えばPlantUMLをコードをもとに作ってもらったり、リレーションの記法をMermaid記法に変換してもらうなど、「変換する」ということはかなり優れていると感じますね。

-AIの月額使用料について

現在最新版として使用できるChatGPT4を利用するためには、ChatGPT Plusに加入する必要があります。現在は月20ドルで2000円強(5月29日現在140円:2800円)ほどかなと思いますが、非常に安いと感じますね。
ChatGPT Plusは、ChatGPT4が使えるというところが一番のメリットです。ChatGPT4が3.5に比べ意図通りに応答を返してくれるという部分ですね。
エンジニアとしてChatGPTを使用する場合は4が必要不可欠なのではないでしょうか。
APIの使用は個人で使用する場合は1トークンごとに0.2〜0.3円ほどかかるため、質疑応答の量によっては高額になってしまいますが、スタテクは福利厚生として使用できるので助かると感じる場面は多いです。
Copilotは月額だと10ドル、1000円ほど(5月29日現在140円:1400円)になりますが、ランチ一回分だと考えると安いものです。個人的には無料ではないとは言え、RUNTEQの受講生の方のような現在プログラミングを学習中の方にお勧めしたいですね。

-ChatGPT4を使うメリット

先程も言っていましたが、意図通りに応答を返してくれることが大きいです。他にもベータ版ではありますがブラウジングの機能がついているので、勝手にWebページにアクセスして最新のデータを取ってくることも可能です。
例えば「Rubyの最新バージョンとこのバージョンの違いを教えてください」と聞いて答えを得るということも可能です。

-使用しているプロンプトは?

コードが見たい際は「コードだけ返してください」という一文を入れるようにしています。
フォーマットを合わせてほしいということや、JSONで作って欲しいなど具体的な指示を入力し、返答に間違いや不整合がある場合、その部分については間違っていると指摘したほうが良いものが応答されると思いますね。
また「足りない部分を教えてください」という一言を加えることもおすすめです。ふわっとしたイメージを具体化する際にそれを聞くと、「この前提があればもっと詳しく返答が可能です」という箇所を返してくれるので、かなり修正ができました。
外国ではプロンプトを売っていたりするので、そういうマーケットを覗いてみるのもいいかもしれません。

-気をつけている点

利用規約をきちんと読んでいるとかなり怖いと思う部分はあります。無料だと学習に使用され、有料だと使用するか否かを選択できる…などですね。
当たり前だとは思いますが、個人情報や機密情報は入力しないようにする。また、アクセスキーなども入力しないようにしています。
ショートカットキーなどで、使用する気がなくてもサーバーに送られてしまうということもありうるので、そちらも気をつけたほうがいいかもしれません。
また、最新のChatGPT4などでも、間違った回答を返してくることはあるのでコードの知識はある程度必要ですね。ゼロからイチを作るという面においての負担は減りましたが、返されたものに対してその間違いを修正するのは人間が知識を持ってやらなければならないのは変化がないかもしれません。

-AIの発展によりエンジニアという仕事は変わったか

ただ単にコードを書くことのできる人がエンジニアと呼ばれ、重宝される時代は終わりを迎えつつあると感じています。
ChatGPTである程度書いてもらって、Copilotでそれを修正して…というプロセスを踏めるようになり、かなりコードを書くプロセスが変わりましたね。音声入力でも反応してくれるので、ブレストしながら物を作っていくということもできるかもしれません。アイアンマンのジャーヴィスを思い出すとイメージがつきやすそうです(笑)
今まで触ったことのない言語でプログラミングを行わなければならないというときに、調査しなければならない過程がかなり減ったということは感じます。
やはりゼロからコードを書くというのは、ファイルやディレクトリの構成、プロジェクトの構成、より良い書き方など様々な場面においての「迷い」にかなりの負担を感じます。まだ複雑なものはできないですが、そこが解消されたので非常にハードルが下がりました。トークン数(1トークン=1〜2文字)が4000というのがかなりネックになっているので、そこが解消されればもっと複雑なものが作れるかもしれません。

-これからのエンジニアという仕事

コードを書けるだけという技術には価値がなくなっていくと思います。エンジニアという仕事は平均化していくのではないでしょうか。
これからはCTOのように、要求されたことにたいしての方向性や使用する技術を決めたり、AIが提案してきたものに対し実環境を合わせられるように選択していくというのが大事になってくるだろうと思っています。
これは、クライアントの要求に関する技術面もですが、コストの面や法律的な面も含めた様々な面での選択です。
簡単なものをつくるというだけのコードを書くのであればAIに作らせるという未来も来ているので、エンジニアはその先を見据えた仕事が必要になっていくかもしれませんね。

-最後に

ChatGPT5が今年中に出るというニュースを見た記憶があります。ChatGPT5は画像を読むこともでき、画像の意味を理解してジョークを返してくれたりもするそうです。テスラが5月16日にTesla Botを発表していることもありますし、人間型のロボットがすぐそばにいるという未来もすぐそこに来ているのではないかなと思っています。Gateboxというホログラムで映し出された像と会話しているニュースを見たことがありますが、「音声でやりとりをする」という前提を共有していることに未来を感じました。エンジニアに限らず、これからはどの職種においてもAIとの向き合い方を考えなくてはならないのかもしれませんね。



今回お話を聞いて思ったのが、エンジニアという仕事がかなり変わったということ、そして現役のエンジニアはその変化を柔軟に受け入れ進化していっているということでした。いろいろな仕事がAIに奪われてしまう…ということが言われて久しいですが、私たち非エンジニアもAIを活用した仕事の仕方を考えていかなければならないですね。
私も今回聞いたAIの知識を活かし、スタテクの仕事につなげていきたいと思います。

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